ライターの憂鬱と冬の春麗




ぐはー。またやってしまった。ヴァレンタイン前に2月予定更新というレイドバック。皆様お元気でしょうか。2015年は幕開けからへヴニーズのツアーからプロデューサー逝去に当たって渡米、火と風#15…と続いてしまいまったく更新ができていなかった当企画ですが、
(列挙した全ての件に関しましては言及しませんがどれも言わずもがな素晴らしい時でありました。一部ツイッターでつぶやいておりますのでそちらを参照の事)
小池は元気にやっておりますのでご心配無く。

少し落ち着きましたので近頃はライターとしての活動に腰を入れております。何故腰は入れるのか、出しはしないのになあという戯言はさて置き小池は笛と法螺ばかり吹いて煙草も吹かさない癖に「吾輩はライターである」とか言う始末です。これだから文学部卒は困りますね。
音楽でもろくにやれてない奴が文字なんか書いてどうするのやらと言われるのですが笑、僕にとっては文字も音も「線を引く」という行為に於いて等価なので大した差はありません。

と虚勢は張れど僕の武器と言えば「甲州最前線」とブログくらいしかありませんで笑、いつまでも一人ぼっちで書いているだけでは寂しいのでグーグルでですね「ライター 仕事」とか。すると1記事300円とかいう案件しかないんです。これじゃあ量こなさないと仕事になりません。東京の超絶なスピードから解放されたい!とか言いながらケツにライターで火を点けられるようなものです(もうわけがわからりませんね笑)!

まあそうは言ってもまとも(そうな)仕事もあるもので営業を掛けると何社からは返信が来たりします。その中から一社だけ「オフィスにも何かのついでにでも気軽に遊びに来てください」と書いて戴いたところがあったので本当に遊びに行ったら(チャリで)凄い驚かれたので訊いてみると「本当に遊びに来られた方は初めてです」とのこと。勿論「おいおい、じゃあそんなこと書かないでもらえますかねえ。こっちも子供の遊びじゃないんだからさお姉さん」とか言いながら茶菓子をバクバク食べ、他の構成、編集ライターの皆さんのタイプ音と僕のせんべえを齧る音が重なってそれは何とも言えない空間を作ってきました。しかしここまででお仕事契約成立1件も無し。
とんでもなくライターは難易度高いなと思い知らされましたので「もう甲州最前線とブログだけでいいや」と思っている次第であります笑。つまりは「音楽家やってますけどライターもやってます」という時点で「どちらも稼げねえだろ」というところに循環するのですね。
そしていやあ息苦しい世の中だなあ、とかやっているとどんどん共産主義の皆さんの気持ちがわかって来るというものです。
恐らくその影響だと思うのですが、サラリーマンやりながら音楽やっている仲間から来た「ごめん、3月末は春闘で忙しいな」というメールの春闘というワードを僕はなぜか春麗と空見し「チュンリー!?気功券!気功券!スピニングバードキック!」などと返信しはじめるというとんでもない状態です。

そんなこと言っている間にもう世相は70sの裏返しですよ。
テロリズムの台頭による政治的な主観を現実でなくSNSに持ち出しています。昔の様な運動ではなく思想や思考は指先に宿り放たれる様になりました。ですがそんな指先の知識でラッパは吹けない(息が入らないと)。
僕は足(更に言及するなら下半身)から来る情報に価値を置きます。それはうねるベースラインの様にグルーヴし僕をさらに深い高揚と探究に向かわせてくれるからです。いくらグーグルが地球上のあらゆる情報を整理するとかアマゾンが現実世界の店舗を駆逐しようとも僕はインターネット空間に無いものを求めて彷徨うでしょう。
尾崎翠が1931年に第六感でなくひとつスキップして「第七官界彷徨」を執筆した様に偶有性を意識し続ける限り僕ら(の頭の中)は自由で阿呆で夢に溢れているはずで検索結果など容易に突破していくのである。

それでは。